こんにちは。
心技体のお手入れ専門トレーナー
矜恃ノススメ 西川菜緒子です。
蝉の声と梅雨明けが同時にやってきた!と思ったら台風?
初めて挑戦した梅干しの土用干し、あと2日はしたいのに…(>_<)
(仕方なしに室内干し…)
さて、やっと続きを書く気になれたこのシリーズです。
骨まで痛めるような選手たちの成育歴を訊くと
ハイハイから立つまでの期間が非常に短いのが特徴です。
ヒトは他の動物に比べて
胎児である期間は10ヶ月、直立二足歩行を確立するまでも12ヶ月。
それくらい時間をかけてヒトとしての機能を獲得するようにできている。
ヒトは背骨を中心に腕や脚、手や足を沢山たくさん色んな動かし方をして
脳も身体も作っていくのです。
しかし、その過程を飛ばすようなことが積み重なったら?
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例えばここ数年で使う人が多くなったこのお座り練習チェア。
(親戚の家にて発見したおすわりチェア)
赤ちゃんの首が据わった頃から使う人が増えています。
注意書には10分までと書かれているようですが10分でも止めて欲しい。
③ で書いたように
首から腰(頸椎から腰椎)までの機能を
泣く・抱かれる・寝返る・這う…などを毎日毎日繰り返して
6~8ヶ月かけてやっとおすわりするように身体はできている。
なのに、その流れを尊重せず無視するようなことを続けるとどうなるでしょう?

このお座りチェアはここ数年に出てきたものですが
ハイハイを存分にするスペースの少なさや
イスやソファがすぐそばにある住宅事情からつかまり立ちが早くなっています。
足指も足裏も足首も使わないとハイハイは進みにくいのですが
そうした機能を使う時間が少なく
骨盤から下肢(脚)の機能や骨の発達が未熟なまま立って歩いてしまうのです。
歩けるゆえに早くから靴も履くことになり
必然的に裸足の時間=足の裏の感覚器官や機能を養う時間も短くなります。
外遊びを存分にできる環境で育つかどうか?も分かれ目です。
多種多様な動き、例えば「くぐる・わたる・のぼる・ぶら下がる」をどれだけするか?
それに伴って小さな怪我をどれだけするか?
4年前まで私の運動教室に来ていた子ども達で
木登りをしたことのある子は皆無でしたし、公園遊びの機会も少ない子ばかりでした。
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そこに来て早い子なら幼稚園くらいからゲーム機を与えられ
わずか3~5歳でこういう姿勢で暮らし始めると
(見えないけど3人ほど並んで画面を見てます)
やがて腰(骨盤)を立てて座れない身体になっていきます。
↓↓↓


本来なら腰椎から仙骨にかけて、また頸椎も軽く反っているのですが
丸めて使う時間を多くしながら成長していくのです。
![]()

こうやって座ることが多くなる子たちは骨盤の坐骨でなく、尾骨で座るようになります。

坐骨はその文字通り「坐るための骨」ですが座るときにそれを使わず暮らしています。
腰が丸まり座っているときも膝が曲がる。
立ったときも重たい頭が前に出ているのでバランスを取るために膝が曲がる。
いつも膝が曲がっている状態が普通になるため
ハムストリングス(太ももの裏)の筋肉もいつも縮んだままになり
前屈すると全員が「痛い」と言います。
本来なら軽く前傾してるはずの骨盤も後傾します。
ゆえにその骨盤に収まってる股関節も居心地は悪いでしょう。
軽く反っているはずの部位を反らせない
座るためにできているはずの部位を使わない
「こうでありたい」人体の生理を無視させる毎日毎日は
「こうなっていきたい・こうなりたい」という人体が生まれ持った願いや力を
わざわざつぶさせていることになります。
そう考えると
選手たちが骨まで痛める怪我や故障をするのは
背骨が本来そうなるべき育ち方ができてこなかったことが根本原因で
「筋肉が硬い・弱い」はその作用に過ぎないのではと思い至りました。
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しつこく言いますが
ヒトは背骨を中心に腕や脚、手や足を沢山たくさん!色んな動かし方をして
脳も身体も作っていくのです。
加えて言うなら
沢山たくさん!色んな動かし方をして脳と身体を健やかに保つのです。
その証拠に歳をとってきた大人が腰や膝や肩や首を痛めるのは
多様な動きをせず偏った身体の使い方をしてきたからです。
子どものうちにたくさん色んな動かし方をせず
(習い事の体操や水泳などでは絶対量も動きの多様性も足りません)
またスポーツという特異で偏った身体の使い方をしていると
容易に「過負荷」になってしまいます。
成長期の骨の伸び方に付いていけない硬い(短縮もしくは伸長した)筋肉は
自分がくっついている骨端を剥がしたり軟骨や靭帯を裂いたりしてしまいます。
骨は不安定さを補うために太くなろうとし
「ホントはここになんて骨は要らんよね?」という場所にでっぱりを作ってしまったりするのです。
そういった根本的な原因を解決することなしに
「筋肉が硬い・弱い」を解消しようとする方法で
痛めたところやその周辺の部位にアプローチしたところで
どうにもならないと思いませんか?
じゃあどうやったら育っていない背骨を育て直すことができるのでしょうか?
つづく
~ここまで読んで下さって多謝~